山の音
夜11時過ぎ、風もなく穏やかな空気が流れていた。
寝ようと布団に横になると、突然すぐ家の裏山からバキバキバキ、ドシーン!!と木が裂けて倒れる音がした。
あまりの音に驚いて飛び起きた。
大木が折れたようなかなりの音だった。
しかし、すぐ窓を開けて見るがなにも変化はなく、隣で横になっていた環にはなにも聞こえなかったそう。
師匠からも、誰もいるはずもない山の奥では斧で木を切り倒す音がきこえる時があるそう。
この時も神聖な存在が近くを通ったようだ。
その存在があることで自分の心をより謙虚なものにさせてくれる。
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