玄関の汚れ

ここずっと、とてつもなくごちゃごちゃしていた玄関。
収穫したジャガイモが積み重なって巨大な塊となり、ペンキ道具に草刈り機、チェーンソー、オイルに燃料、無数の手袋、ヨキ、ハンマー、ビスの数々…
それが収集つかないほどに散らかり、自分でも玄関が気持ち悪くなっていた。
外から家に帰ってきた時に感じる嫌な感じ。
トイレに行くときに通る玄関の嫌な感じ。
気持ちの良いはずの朝が台無しになる玄関の嫌な感じ。
とにかく玄関から、すごい嫌な感じがずっと放たれ続けていて、片付けよう早く片付けようと思っていたが、ずっと後回しにしていた。
その汚さに日に日に慣れていってしまっている自身の感覚も恐ろしかった。
そんな日々の、数日前のこと。
カフェを開けていると、見慣れない一台の車が止まり、3人のおじさんおばさん達が歩いてくるのが窓から見えた。
しかし、いつまでたっても入ってこなく、どうしたのかと様子を見に出てみると、入るのを戸惑っていた。
あまりの玄関の散らかりように、ここは本当に営業しているのかどうかわからなかったと。
その方々が帰ったあと、また別の、三人の僕の仲間達がやって来て、玄関を入った瞬間にここは裏口か?と言われた。
カフェの整った空間と、散らかった玄関のあまりの違いにびっくりしていた。
それがきっかけで何よりまず、今の僕に必要なのは、最優先で玄関を片付けることと察し、思い腰をあげての着手!
片付けているときのその気持ちいいこと!
ようやく少し風通しの良くなった玄関からは良い感じの空気が漂ってくる。
気持ちが全く違う。
最近はこんな感じで心のなかで燻っていることが、実際に物事として起こり、強烈に啓示されるようなことが多くなってきた。

みみをすます

奥会津金山町の山のてっぺんにある宿

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