歳の神

1月14日

太郎布ではもう長く途絶えてしまっていた歳の神。
ちょうど一年前、裏のお婆ちゃん家で、来年は歳の神をやりましょうーっていう話をし、月日は巡り、その日がやって来た。

皆でかんじきを履き、御神木となる朴ノ木を探しに山の裾野へ。
お神酒を捧げ、飲み、祈りを捧げて切らせて頂いた。
それを担いで運び出し、雪上にたて、秋に刈って乾かした茅に豆殻を縛り付けてゆく。

去年のお札にカレンダー、捨てるに捨てられないものを各自茅のなかに入れ、準備が整った。
そばに小さな焚き火を炊き、日本酒を飲みながら暗くなるのを待つ。

風のない穏やかな空気が漂う。
静かに日が落ちた。

お婆ちゃんがやって来て、焚き火から火種をうつし、燃え上がる。
ごうごうと燃え盛り、闇を蹴散らしながらどんどん炎は大きくなってゆく。
ただただ一点にむかい、皆、最高潮にもりあがった。
豚汁が振る舞われ、熾火で餅を焼き、それぞれの思いに浸るとき。

やろうと決め、茅を集めることから始まり、最後まで、こんなに楽しいことがこの世にあるのか!と感動の一大行事。
余韻がいつまでも響き渡るいい夜でした。
関わって一緒に盛り上がって頂いた皆さん、最高の時と場を本当にありがとうございました!

みみをすます

奥会津金山町の山のてっぺんにある宿とcafe

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