世界の逆転
6月1日
沼沢の田んぼの田植えが今年も無事に終わりました!
不耕起での田んぼは3年目となり、去年からこの奥会津の土地のリズムの中で草が生えない様に、田んぼを乾かすタイミング、水を入れるタイミングを模索してきた。
そのタイミングがまだ読めず、水生雑草は抑えられたのだが、スズメノテッポウという草が田んぼ一面に草原のように生い茂った。
色々調べるとこの草は春先に穂が出て夏前には枯れて無くなることを知り、それならばなにも構わず、草の間に苗を植えていこうと、環と2人で植えていった。
それがめちゃくちゃ大変だった。
草が稲と似ていて、植えたそばからどこに植えたのか全く分からなくなり、混乱を極めた。
あまりの大変さにお互いイライラしはじめ、ケンカが絶えなくなり、楽しいはずの田植えが全く楽しくなくなり、苦痛でしかなくなってしまった。
2時間ほどで心と体をボロボロに打ちのめされ、疲労困憊のなか家に逃げ帰り、もうなにもやってらんねーと寝転がった。
楽しくない作業が、こんなにも疲労として体に残るのかと、普段とのあまりの違いにびっくりした。
どうにか楽しく出来ないかと考え、とりあえず鎌で刈ってからやることにし、そしたら先ほどの大変さは微塵もなく、楽しくてたまらなくなった。
天地の差だった。
世界が一気にひっくり返った瞬間だった。
大とたくや達も手伝いに来てくれて、ワイワイものの数時間で終わってしまった。
沼沢の田植えは今年もまたひとつもふたつも学べるものだった。
スズメノテッポウが生えてくるのは稲刈り後。
雪が降る前に生えてきたら刈りを繰り返す。
そして春、雪解けと共伸びてくるものを再び刈り、株が弱ったところに来年は水を張ってみる。
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