焚き火炊飯
日に日に秋の気配が漂いはじめた太朗布
早朝、朝靄の中に鳴く虫達の音色も夏のそれとは変わり、心を穏やかにしてくれる
世界は刻一刻と変化し、季節は巡っていく
陽が落ちかけてきたころ、僕はレンガを簡単に並べた炉に炎をともす
ここ最近、ご飯を炊くのに焚き火で炊くようになった
ほんの一握りの枝でご飯が炊けてしまう
枝はそこら中に落ちている
焚き火での炊飯はガスや炊飯器で炊くよりも火加減の調整などの手間がかかる
その手間を嫌々ながらではなく、楽しんでできるようになった自分
以前は何かに追われ、そんな手間すらも惜しんでいた
この山深い奥会津の太朗布に暮らしながら何故僕はそんなペースで生きているのか?
このペースは本当に自分自身のものなのか?
蜜蜂や植物、鶏に猫、身近に沢山の生き物たちがいて彼らはいつでもどんな時でも自分たちのペースで生きている
僕は自分のペースをいつから失ってしまったのだろうか・・・
そんなことにふと目がいき、改めて生きるということに再び見つめ始めた
周りを山に囲まれ、無尽蔵に燃料が眠っている
そんな環境に今いることができている幸せ
火を見つめていることができる幸せ
外で誰の目も気にすることなく火が使える幸せ
そして時間に縛られず追われることがなくなった自分になれたこと
心に余裕ができたこと
炊飯という行為の中は豊かさに満ち溢れていた
これからも地球は動き続け、季節は止まることなく巡り続ける
僕らも生きている限り変化し続けていく
どこが自分の道なのか、軸がどこにあるのか
時にはそこからそれ、再び戻ってくる
生き物達、周りの全てがその海の羅針盤のようなもの
この地球という世界で生きることの楽しさがここへきて再び呼び起こされた
ありがとう、毎日の幸せを本当にありがとう
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=Mo917VmtcUI&feature=youtu.be&fbclid=IwAR3fHCYDEVYLVA20BCzIkT6U1_QdFLUaxH7q4lUONkqkXLM_a-QFAPpPZIU
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