朝起きて窓の外を見ると、どんよりと曇った空、あたりには霜が降りていた。
冷え込んだ一日。
水が凍るように、寒さは命の動きを鈍らせる。
体も縮こまり、気持ちもその流れを止めてしまう。
止まった心は落ちてしまい、気づけば良くないことをついつい考えたり、思い込んでしまっている。
薪に炎をともせば、お互いがお互いの炎を大きくしあい、そのぬくもりが縮こまったもの達をほぐしてくれる。
木もその塊から解き放たれて宙にとけ、そのものの命がほぐれてゆく。
それが熱となり、回りへと広がり、受けたものの持つ命が呼応して熱を発し始める。
互いが反応しあい、ほぐしながら命は流れてゆく

みみをすます

奥会津金山町の山のてっぺんにある宿

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