薪に導かれて
先日、丹精込めて作った薪達が旅だった。
山を降り、峠を越え、到着にワクワクする気持ちを堪能しながら車を走らせる。
薪をおろして積み終え、その家族と話しだす。
そしてなんだかんだあり、泊まらせて頂くことになり、その夜は薪ストーブを焚きながら、一時を過ごした。
僕自身、分かってはいるけど、なかなか表に出せなかった心の燻りがあった。
その燻り自体はそれほど大きくないものだけど、心の奥底に確実にあり、もう何年も心が苦しんでいた。その燻りを打ち明けた。
そして、そのことについて深く話し合い、その燻りは僕自身の思い込みで問題だと思っているだけで、実際は全くそんなことはないことに気づくことが出来た。
その時、はじめて自身を許せることが出来た。
長年の燻りが煙を細め、やがて消えていった瞬間だった。
それから本当に軽くなる心があった。
この解き放たれた感覚が素晴らしく、目にうつるすべてが輝きはじめた。
そんな日を、瞬間を、薪達が導いてくれた。
僕のもつ純粋性の輝きが増すこと、それは、木々達が望んでいることだったのかもしれない。
命を真髄に受け止め、それをしっかりと流してあげること。
その大切さをこれからも意識して。
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